【検証】指示に「#」を入れるだけでGeminiが変わる?記号プロンプトの効果

こんにちは!「AIいっぽラボ」の所長です。

前回紹介した「プロンプトの基本」、試していただけましたか? 「あなたはプロの〇〇です」と役割を与えるだけで、Geminiの回答が見違えるようになったはずです。

ひつじさん

はい!普通に話しかけるだけでも十分便利で感動してるんですが…。
ネットで見かけるプロンプトには、よく『#(ハッシュタグのマーク)』とか『-(ハイフン)』が使われていますよね?あれって、何か特別な意味があるんですか?

所長

それ、私もずっと気になっていました!最初は『ただの飾りかな?』と思って消して使ったりしていたんですが…。 実はあれ、Geminiの性能を引き出すための重要な『合図』だったみたいなんです。

今回は、この「記号」を使うことでAIの回答がどう変わるのかを実際に検証してみました。

目次

【検証】「記号あり」と「なし」で比べてみた

実際に比較した結果をご覧ください。

「京都旅行のプラン」をテーマに、記号を使わない場合と使った場合でGeminiの挙動がどう変わるのかを比較検証しました。

検証1:【NG】記号なし(話し言葉のみ)

まずは、条件をダラダラと文章で繋げて指示してみます。

入力した指示

旅行プランナーとして京都の旅行プランを考えて。期間は1泊2日で予算は5万円以内、夫婦2人で行きます。混雑する観光地は避けて地元の美味しい料理店を入れて移動ルートに無理がないようにしてください。

Geminiの回答(要約)

1日目:清水寺 → 金閣寺 → 嵐山 (…以下略)

所長

悪くはないですが……「混雑する観光地は避けて」と頼んだのに、超満員の清水寺や金閣寺が入っています。文章が長すぎて、AIが途中の条件を見落としてしまったようです。

検証2:【OK】記号あり(構造化)

次に、「#」と「-」を使って情報を整理して指示してみます。

Geminiへの指示(プロンプト)

# 役割
あなたは「旅行プランナー」です。

# 命令
以下の情報を元に、最高の旅行プランを提案してください。

# 参考情報
- 行き先:京都
- 期間:1泊2日
- 予算:5万円以内
- メンバー:夫婦2人

# 条件
- 混雑する観光地は避ける
- 地元の美味しい料理店を入れる
- 移動ルートに無理がないようにする

Geminiの回答

「#」と「-」を使って条件を整理して指示した結果、Geminiが条件を完璧に守り、穴場スポットを中心としたプランを提案した成功例のスクリーンショット。
所長

これです!『#』と『-』で区切ったおかげでAIが条件を漏らさず認識し、こちらの意図通りの回答を出してくれました。話し言葉で相談するよりも、遥かに精度の高い、抜け漏れのない回答が返ってきたんです。

なぜ「話し言葉」だけでは不十分なのか?

なぜここまで差が出るのでしょうか?

GeminiなどのAIは、私たちが入力した文章をものすごいスピードで読んでいます。このとき、記号のないダラダラとした長文だと、AIは「どこが重要で、どこから話題が変わったのか」を判断するのに少し迷ってしまうことがあるそうです。

人間も、改行も段落もないメールが送られてきたら読むのが大変ですよね?どうやらAIも同じみたいなんです。

そこで役立つのが、今回紹介する「#」と「-」です。 これらはAIにとって、文章の構成を一瞬で理解するための「道路標識」のような役割を果たします。

記号1:「#」はAIへの「注目!」の合図

まず、最も重要なのが「#(ハッシュ)」です。一般的にはシャープとも呼ばれますね。
これはAIの世界(マークダウン記法)では、「見出し(Heading)」を意味します。

  • # : 大見出し(タイトル)
  • ## : 中見出し(章)

プロンプトの各要素に「#」をつけることで、AIは以下のように理解します。

【記号なしの場合】

所長

あなたはライターですダイエットの記事を書いてください条件は30代向けで……

いっぽくん

(AIの脳内:ふむふむ、ライターでダイエットで30代ね、全部繋がってる文章かな…?)

【記号ありの場合】

所長

# 役割 あなたはライターです
# 命令 ダイエットの記事を書いてください
# 条件 30代向け

いっぽくん

(AIの脳内:おっ!ここから「役割」の話だな。次は「命令」だな。よし、区切りが明確で分かりやすいぞ!)

「#」があることで、AIは情報の「区切り」と「重要度」を正確に認識し、指示の読み落としが減るというわけです。

記号2:「-」は情報を「整理整頓」する

次に使うのが「-(ハイフン)」です。 これは「箇条書き(リスト)」を意味します。

複数の条件や情報を伝えるとき、文章で繋げて書くとAIが混乱することがあります。

悪い例(文章で書く):

「条件は、文字数は300文字以内で、語尾は『ですます調』にして、あと初心者にも分かりやすく書いてね。」

良い例(箇条書きにする):

# 条件
- 文字数は300文字以内
- 語尾は「ですます調」
- 初心者にもわかりやすく

「-」を使って縦に並べることで、AIはそれぞれの条件を「独立した重要なルール」として一つずつ丁寧に処理してくれるんです。

いっぽくん

文章の中にサラッと書かれると見逃しちゃうことがあるけど、箇条書きにしてもらえると『よし、この3つを守ればいいんだな!』って絶対に見落とさないよ。

まとめ:記号はAIへの「思いやり」

いかがでしたか?

  • # で話題を区切る(見出し)
  • - で情報を並べる(箇条書き)

たったこれだけの記号ですが、これを使うことは「AIが迷わないように情報を整理してあげる」という、こちらの思いやりが伝わる行為なのかもしれません。

もちろん、ちょっとした質問なら話し言葉でも十分です。
でも、「絶対に失敗したくない仕事」や「複雑な条件」を依頼するときは、ぜひこの記号を使ってみてください。Geminiの反応が変わるのを実感できるはずです。

所長

私も勉強中ですが、Geminiにはこの先にもっと凄い『上級者向けの指示方法』が存在するらしいんです。次回はさらにディープな世界を一緒に学んでいきましょう。お楽しみに!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次