こんにちは!「AIいっぽラボ」の所長です。
GeminiなどのAIを使っていて、「文章がなんか…変だな?」と感じたことはありませんか?
ひつじさんあります!間違ってはいないんですけど、なんだか『優等生』すぎて面白みがないというか…。結局、AIが書いた文章を私が全部リライトしているので、これなら最初から自分で書いた方が早かったんじゃないかって思います(溜息)。



分かります。AI特有の『無難な文章』ですよね。『もっと人間味を出して』とか『親しみやすく』って指示しても、なかなかニュアンスが伝わらなくて私も苦労しました。
でも、実はたった一つ、あるものを見せるだけで、AIの文章は見違えるほど人間らしくなります。
今回は、AIの「ロボットっぽい文章」を一瞬で直すための裏技を検証します。
言葉で説明するより「写真」を見せよう
突然ですが、美容院で髪を切る時のことを想像してみてください。理想の髪型を伝えるのに、どちらが簡単で確実でしょうか?
- 言葉で説明する: 「襟足は短めで、トップにボリュームを出して、全体的に軽やかな感じで……」
- 写真を見せる: 「この写真のモデルさんみたいにしてください」
圧倒的に「2. 写真を見せる」方が、イメージ通りの髪型になりますよね。実は、AIへの指示出しもこれと全く同じなんです。



『親しみやすく』って言われても、人によって感じ方は違うから難しいんだ。でも『この文章みたいな感じで書いて』ってお手本(サンプル)を見せてくれたら、すぐに真似できるよ!
検証1:キャッチコピーでお手本を見せる
では、実際に「お手本あり」と「なし」で、AIの回答がどう変わるか見てみましょう。今回は「新作のコーヒー」のキャッチコピーを考えてもらいます。
【悪い例】言葉だけで指示(お手本なし)
指示: 新作コーヒーのキャッチコピーを考えて。心を動かすような感じで。
Geminiの回答
- 香り高い、至福の一杯。
- あなたの朝を彩る、プレミアムな味わい。
- 心安らぐコーヒータイムを。



うーん…。よくあるCMというか、どこかで聞いたことあるようなフレーズばかりですね。
【良い例】お手本を見せる(お手本あり)
ここで、AIに「私が好きなのはこういう雰囲気だよ」という正解データ(お手本)を見せてみます。
Geminiへの指示(プロンプト)
あなたは「敏腕コピーライター」です。
以下の【お手本】の雰囲気を真似して、新作コーヒーのキャッチコピーを考えてください。
【お手本】
・そうだ、京都行こう。
・おいしい生活。
・一瞬も 一生も 美しく
【条件】
・短く、印象に残る言葉で。
・日常に溶け込むような表現で。
これを入力すると……?
Geminiの回答
- あ、深呼吸の味。
- 猫と、本と、コーヒーと。
- ただいまを言う前に。



どうですか?さっきの『プレミアムな味わい』みたいな硬さが消えて、急に情緒的なコピーになりましたよね。AIは【お手本】のリズムや雰囲気を分析して、それを完璧に真似してくれるんです。
検証2:あなたの「ブログの文体」を完コピさせる
この技術を使えば、AIに「あなた自身のゴーストライター」になってもらうことも可能です。
普段、自分が書いたブログ記事やメールの一部をコピーして、【お手本】として貼り付けるだけです。
Geminiへの指示(プロンプト)
あなたは「私のアシスタント」です。
以下の【私の過去の文章】の文体(口調、リズム、改行のクセ)を真似して、新しい記事の「導入文」を書いてください。
【テーマ】
・朝活のメリットについて
【私の過去の文章】
(※ここに自分の過去記事をコピペする)
こんにちは!○○です。
いやー、昨日は飲みすぎちゃいました(笑)。
でも、AIのおかげで仕事が早く終わったので、罪悪感はゼロです!
やっぱり効率化って大事ですよね。
Geminiの回答
こんにちは!〇〇です。いやー、今朝は久しぶりに早起きしちゃいました(笑)。眠いかなと思ったけど、朝日を浴びたら意外とスッキリ!やっぱり朝活って気持ちいいですよね。



すごい!
(笑)の使い方とか、語りかけるような口調までそっくりそのまま再現されてます!



AIは『真似っこ』が得意なんだ。直してほしいところを言葉で説明するより、『正解』をコピペして見せてくれた方がずっと早く学習できるんだよ!
まとめ:AI教育は「背中を見せる」ことから
いかがでしたか?
AIの文章がロボットっぽくなるのは、AIのせいではありません。私たちが「どんな文章が正解なのか(ゴールイメージ)」を見せていなかっただけなのです。
- キャッチコピーなら「好きなコピー」を貼る
- ブログなら「自分の過去記事」を貼る
- メールなら「過去の送信メール」を貼る
たったこれだけで、Geminiはあなたの好みを理解し、「あなた専用の専属ライター」へと進化します。



ちなみに、このテクニックは専門用語で『Few-Shot(フューショット)プロンプティング』と呼ばれています。名前は難しいですが、やることは『例を見せる』だけ。明日からすぐに使えるテクニックですので、ぜひ試してみてくださいね!





