こんにちは!「AIいっぽラボ」の所長です。
突然ですが、Geminiを使っていて「なんか、求めていた回答と違うなぁ……」とモヤモヤしたことはありませんか?
ひつじさんあります、あります!
『ダイエットの方法を教えて』って聞いたら、『バランスの良い食事と適度な運動をしましょう』みたいな、当たり障りのない正論が返ってきて…。 正直、『そんなの知ってるよ!』ってがっかりしちゃいました。



すごく分かります。私も最初はそうでした。 『AIはすごいって聞くけど、結局検索した方が早くない?』って思っちゃうんですよね。
でも、実はそれ、AIが賢くないわけではないんです。 私たちが「AIへの正しい頼み方(プロンプト)」を知らなかっただけかもしれません。
今回は、Geminiの回答精度を劇的に高める「魔法のプロンプト構文」を検証します。
AIは「超優秀な新入社員」だと思おう
プロンプト(指示文)のコツを掴むために、まずはイメージを変えてみましょう。 Geminiは「なんでも知っている魔法使い」ではなく、「能力は高いけれど、意図を汲み取るのが苦手な新入社員」です。
例えば、新入社員に「お昼ごはん買ってきて」とだけ頼んだらどうなるでしょうか?
- パンなのか、お弁当なのか?
- 予算はいくらなのか?
- 苦手な食べ物はあるのか?
情報が足りなすぎて、無難なコンビニおにぎりを買ってくるしかありません。これが、ひつじさんが体験した「当たり障りのない回答」の正体です。



AIは、指示されたこと以外は『勝手に判断しちゃいけない』と思っているんだ。 だから、できるだけ細かく条件を教えてくれるとすごく動きやすくなるよ!
これで解決!「魔法のプロンプト構文」4セット
では、どう頼めばいいのか? 誰でもプロ並みの回答を引き出せる「黄金の型」があります。
指示を出すときは、必ず以下の4つの要素を入れてください。
Geminiへの指示(プロンプト)
# 1. 役割(Role)
あなたは「〇〇のプロ」です。
# 2. 命令(Instruction)
以下の情報を元に、〇〇を作成してください。
# 3. 参考情報(Context)
・対象者:〇〇
・現状の悩み:〇〇
# 4. 条件(Constraint)
・〇〇文字以内で
・箇条書きで
・初心者にも分かりやすく
この4つを埋めるだけで、AIの回答は劇的に変わります。
検証:構文「あり」と「なし」で比べてみた
実際に、ひつじさんが悩んでいた「ダイエット」の相談で比較してみましょう。
【NG】構文なし(丸投げ)
指示: ダイエットの方法を教えて。
Geminiの回答(要約)
- 摂取カロリーを減らしましょう。
- 有酸素運動が効果的です。
- 睡眠をしっかり取りましょう。
- (教科書通りの内容で、具体的になにをすればいいか分からない……)
【OK】構文あり(魔法の型)
指示:
# 役割 あなたは「パーソナルトレーナー」です。
# 命令 忙しい会社員のための、1ヶ月のダイエットプランを作成してください。
# 参考情報 ・対象:30代女性、事務職(運動不足) ・悩み:ジムに行く時間がない、甘いものが好き
# 条件 ・自宅でできる1日10分の運動を入れる ・食事制限は「おやつを低糖質にする」などのゆるいものに限定する ・励ますようなトーンで
Geminiの回答(一部)





かなり本格的…!具体的な『条件』を伝えたから、私にぴったりのプランが出てきたんだ。これなら『今の私にもできる』って思えます!



そうなんです。AIが賢くなったのではなく、私たちの『頼み方』が賢くなったんですよね。 この型さえ覚えておけば、仕事でもプライベートでも、Geminiは最強のパートナーになります。
まとめ:AIへの指示は「部下への指示」と同じ
いかがでしたか?
AIから良い回答が返ってこない時は、AIの性能を疑う前に「指示が足りているかな?」と振り返ってみてください。
- 役割を与える
- 命令を明確にする
- 情報を渡す
- 条件で絞り込む
この4つを意識するだけで、Geminiはあなたの意図を汲み取り、期待以上の仕事をしてくれるようになります。 これは、部下や同僚に対する「的確な指示出し(マネジメントスキル)」と全く同じです。



次回からGeminiにお願いする時は、ぜひこの『魔法の構文』をコピペして使ってみてください。『別人みたいに賢くなった!』という感動を味わえるはずですよ。






