こんにちは!「AIいっぽラボ」の所長です。
突然ですが、皆さんは「Excel(またはGoogleスプレッドシート)」はお好きですか?
ひつじさん好きになれるわけないですよ…(溜息)。
月末の集計作業で『#N/A』とか『#VALUE!』っていうエラーが出るたびに、絶望的な気分になります。 もうパソコンをそっと閉じて帰りたくなりますね…。



分かります。私も昔は、VLOOKUP関数の『範囲』や『列番号』が一つズレるだけでエラーになって、原因探しだけで1時間経過……なんてことがよくありました。
でも、断言します。 もう、複雑な関数を暗記する必要はありません。
これからの時代、Excel仕事に必要なのは「関数を覚える力」ではなく、「やりたいことを日本語でAIに伝える力」です。
今回は、Excel・スプレッドシート業務をGeminiに丸投げして、定時退社を勝ち取るための「賢いサボり方」を検証します。
検証1:日本語で頼めば、数式が出てくる
「AIにExcelができるの?」と疑問に思うかもしれません。 AIは直接Excelファイルを操作することはできませんが、「入力すべき数式(答え)」を教えてくれます。
まずは簡単な計算から試してみましょう。
これをGeminiに頼んでみます。
Geminiへの指示: Excelで、A2セルの数値からB2セルの数値を引いた結果を出す数式を教えて。
Geminiの回答
以下の数式をC2セルに入力してください。
=A2-B2これを下の行までオートフィル(コピー)すれば、すべての行に適用されます。



なるほど。これくらいなら私でも分かりますが…。 でも、これってわざわざAIに聞くことですか?



ふふふ、AIの真骨頂はここからだよ。ひつじさんが大嫌いな『あの関数』も、日本語だけで作れるんだ。
検証2:悪夢の「VLOOKUP」も一瞬で解決
事務職の天敵、「VLOOKUP関数」。
「別のシートにある名簿から、IDが一致する人の名前を引っ張ってくる」……便利なのは分かっているけど、カッコの中身が複雑すぎて覚えられないですよね。
これも、Geminiなら「やりたいこと」を伝えるだけです。
関数生成プロンプト(コピペ用)
Geminiへの指示(プロンプト)
あなたは「Excelの達人」です。
以下の作業を行いたいので、最適な関数(数式)を作成してください。
【やりたいこと】
・「Sheet1」のA列に「社員ID」が入っている。
・「Sheet2」のA列に「社員ID」、B列に「氏名」が入っている名簿がある。
・「Sheet1」のB列に、IDに対応する「氏名」を表示させたい。
【条件】
・VLOOKUP関数、またはXLOOKUP関数を使用。
・エラーが出ないように、完全一致で検索する。
・数式のみを教えて。
これを入力すると……?
Geminiの回答
以下の数式をSheet1のB2セルに入力してください。
=VLOOKUP(A2, Sheet2!A:B, 2, FALSE)解説:
A2: 検索する社員IDSheet2!A:B: 検索範囲(名簿)2: 氏名が入っている列番号FALSE: 完全一致



一発で正解が出ました! 私たちはこの数式をコピーして、Excelに貼り付けるだけ。カンマ(,)を打つ場所も、カッコの数も、AIが完璧に管理してくれるから構文エラーが起きないんです。



えーっ! 私が『えっと、範囲はどこだっけ…』って悩んでた時間はいったい…。これなら明日からすぐに使えそうです!
【重要】絶対にやってはいけない「セキュリティ」の話
ここで一つ、所長から業務でAIを使う上の「最大の注意点」をお伝えします。
便利だからといって、会社の「機密データ」をそのままGeminiに貼り付けてはいけません。



例えば、『顧客名簿を分析して』と言って実在するお客様の名前や電話番号をAIに入力するのは絶対にNGです。 無料版のAIツールでは、入力したデータがAIの学習に使われる可能性があるため、情報漏洩のリスクがあります。
賢くリスクを回避する「ダミーデータ戦法」
では、どうすればいいのか? 「構造(形)」だけを伝えればいいのです。
- NG: 「田中太郎(090-xxxx-xxxx)のデータを……」
- OK: 「A列に氏名、B列に電話番号が入っている表があります。この表から……」
このように、「列の並び」や「どんなデータが入っているか(項目名)」だけを伝えれば、AIは正しい数式を作ってくれます。中身の個人情報は必要ありません。



『A列』とか『B列』とか場所さえ分かれば、数式は作れるからね。 会社の大事なデータはAIには見せない。これが『デキる会社員』の鉄則だよ!
まとめ:暗記はやめて、AIに聞こう
いかがでしたか?
- 単純な計算
- VLOOKUPなどの参照
- IF関数などの条件分岐
これら全て、「やりたいこと」を日本語でGeminiに入力するだけで、答え(数式)が手に入ります。
Excelの関数辞典を片手に、眉間にシワを寄せてキーボードを叩く時代は終わりました。 これからは、分からないことがあったら、隣の席の詳しい先輩に聞くように、Geminiに聞いてみてください。



『数式を考える時間』をゼロにして、サクッと定時で帰りましょう。 浮いた時間で、私と一緒に新しいAIの実験でもしませんか?
ちなみに、Excelだけでなく「面倒なビジネスメール」もAIに書かせることができます。 謝罪や催促メールで悩みたくない方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね!








